社員を増やさず、会社に新しい売上を作る。2代目社長のひとり新規事業
AIと既製の仕組みを使って、小さく第二の収益源を立ち上げる方法
できました。
きょう、8月12日の朝、Brainで新しい本を出します。いつもの配信の枠を借りて、きょうはその中身の話をさせてください。
始めない理由が、外から消えた
新しいことを始めない理由は、長いあいだ会社の外にありました。人がいない、金がない、時間がない。外にある事情だったので、口にしても誰にも責められませんでした。
ところが、AIが実務のところまで降りてきて、そのうちの二つが崩れました。人を雇わなくても手は増える。設備を持たなくても、仕組みは借りられる。残ったのは時間だけです。始めない理由が、社長が決めていないという一点に寄ってしまった。外の事情だったものが、内側の話に変わったということです。
去年までなら、いまの三つのどれかを口にすれば、会議はそこで止まりました。いまは止まりません。誰かが「それ、AIでできませんか」と言うからです。言われる側に回ってから慌てるより、先に自分で触っておくほうが、社長としては楽です。
ぼくは、これを脅しだとは思っていません。逆です。社長ひとりの手持ちで届く範囲が、静かに広がったということです。
新しい柱は、商品から作らない
ここからは、本を買わない人にも持って帰ってほしい話です。
新規事業が動かないとき、原因は能力でも資金でもなく、たいてい順番にあります。多くの会社は、まず商品を作ります。形になってから、売り先を探しに行く。この順番だと、作っているあいだの売上はゼロのままですし、売り先が見つからなかったときに引き返す場所がありません。
順番を逆にします。最初に決めるのは、誰に売るかです。しかも、新しく探しに行く相手ではなく、いますぐ電話をかけて話を聞いてもらえる相手から選びます。次に、その人が困っていることを、いまある道具で解けるかどうかだけを試す。商品の形を決めるのは、いちばん最後でかまいません。
聞いてもらえる相手の探し方も、難しくありません。ここ半年で電話に出てくれた人、名刺を交換して顔まで思い出せる人、取引が細くなったまま切れていない人。この三種類を紙に書き出すと、たいてい両手に余るくらいは出てきます。そこから、困りごとをいちばん覚えている人のところへ、売り込みではなく質問をしに行きます。「いま、いちばん面倒な作業は何ですか」。これを聞けるかどうかで、最初の商品の形は半分決まります。
紙を一枚用意して、いまの売上の柱を横に並べ、それぞれの下に立ち上がった年を書いてみてください。いちばん新しい年が、あなたの会社が最後に新しいことをした年です。多くの二代目にとって、そこは自分が座るより前の年になります。ぼくの場合もそうでした。
この一枚は、本を買わなくても書けます。書いた紙が手元に残るなら、きょうの配信は役目を果たしています。
言い切ります
社員を増やさずに、会社に新しい売上を作ることはできます。
条件がひとつあります。本業の再生とは切り離すことです。いまある柱を太くする話と、新しい柱を立てる話を、同じ会議で扱わない。混ぜた瞬間に、新しいほうがいつも後回しになります。
「でも、うちは本業が忙しい」と思われたはずです。そのとおりで、忙しいままでかまいません。この本で立てる事業は、社長の時間をまとめて空ける前提を置いていないからです。空いた時間ではなく、決める回数のほうを割り当てます。手を動かすのは道具の側です。
実際、ぼくが新しいほうに使っているのは、まとまった半日ではありません。移動と移動のあいだと、朝の早い時間です。材料さえそろっていれば、決めること自体は短く終わります。長くかかるのは材料をそろえる作業で、そこは道具に任せます。
ぼくが、この話をしていい理由
ぼくは中山博之といいます。年齢は55歳。会計ソフト会社に29年おりました。社長業は19年目です。
父から会社を引き継いだとき、負債は8億以上ありました。会計の知識も資金調達の知識もないまま座った椅子です。社内でだけ、10年の再建計画を作りました。実質無借金に届いたのは5年です。自分の手柄だと思ったことは一度もありません。社員とお取引先が動いてくれた結果です。
そのぼくが、いま別に持っている新規事業の会社は、ぼくひとりとAIで回っています。道具代は月数万円で収まっています。本に書いたのは、その道を通ったときの順番です。
買わなくてもかまいません
ここまでの順番だけ持ち帰って、あとはご自分で試していただいてもかまいません。それで柱が一本立つなら、そのほうがいい。本が要るのは、途中で「だめか」と手が止まる場所の地図が欲しい人だけです。
それに、読んだから来月何かが変わる、という種類の本でもありません。書いたのは順番であって、結果を約束するものではありません。
本の名前は『社員を増やさず、会社に新しい売上を作る』といいます。
価格は500円です。
巻末に、10分で終わる診断を付けました。6問に答えると、結果は3つに分かれます。
買ったら、目次より先にその診断を開いてください。自分がどこから手をつける番なのかが分かってから読むと、進み方が変わります。
きょう、Brainで受け取ってください。
https://brain-market.com/u/keirinitata/a/b1IzNwYjMgoTZsNWa0JXY
あすの配信は、いつもの話に戻ります。

