こんにちは、ニタです。
今朝、ふと思ったんです。
社長って、とりわけ、ひとり社長って、かなり危ない立場だなと。
会社員なら、上司がいます。
同僚がいます。
人事があります。
ストレスチェックがあります。
健康診断があります。
もちろん、それで全部救われるわけではありません。
でも少なくとも、
「最近、明らかにしんどそうですね」
「この仕事量は多すぎませんか」
「少し休んだ方がいいんじゃないですか」
と、外側から止めてくれる人がいる可能性はあります。
でも、ひとり社長や小さな会社の社長には、それがない。
自分が止まったら会社が止まる。
自分が売らないと売上が止まる。
自分が判断しないと案件が止まる。
だから、多少おかしくなっても、
「まあ、疲れてるだけでしょ」
「最近忙しいから仕方ない」
「社長なんだから、このくらい普通」
で片づけてしまう。
これ、かなり危ないと思っています。
なぜなら、僕たちみたいなADHD傾向・発達特性グレーゾーンの社長は、疲れと特性とストレスが混ざると、自分でも何が起きているのか分からなくなるからです。
なんていうか、車のガソリンメーターみたな、疲れ度合いが分からなくなってします。もともと、体力お化けだったりすると、さらに拍車がかかる。
「性格の問題」で済ませると、対策を間違える
発達特性という言葉は、最近かなり広がりました。
ただ、そのぶん危うさもあります。
なんでもかんでもADHDと言えばいいわけではないし、逆に、明らかに困っているのに「ただの性格」で済ませるのも違う。
たとえば、
せっかち。
こだわりが強い。
返信が遅い。
忘れ物が多い。
予定変更に弱い。
急にイライラする。
人の話を最後まで聞けない。
一度気になったことから離れられない。
これだけ見ると、性格にも見えます。
「昔からこういうタイプだから」
「社長は多少クセが強いものだから」
「天才肌だから仕方ない」
で済ませることもできます。
でも、ここに「困り感」が乗ってきたら話が変わります。
自分が困っている。
家族が困っている。
社員が困っている。
取引先が困っている。
会社のお金が漏れている。
人間関係が静かに壊れている。
ここまで来ているなら、それは単なるキャラの話ではありません。
少なくとも、会社経営上のリスクです。
「性格だから仕方ない」で放置すると、対策が根性論になります。
もっと気をつける。
もっと我慢する。
もっと落ち着く。
もっと頑張る。
でも、これで改善するなら、たぶんもう改善しています。
必要なのは、自分を責めることではなく、困り感を見える化することです。
社長は、自分の状態を自分で見誤りやすい
僕自身、かなり思い当たります。
「まだまだ、自分は大丈夫」
と思っている時ほど、実はけっこう危ない。
寝不足でも、コーヒーがぶ飲み、レッドブルで動ける。
資金繰りがきつくても、営業で取り返せる気がする。
返信が溜まっていても、いつでも返せると思う。
請求書を出していなくても、まとめた方が相手も楽だと、思う。
家族や社員にきつい言い方をしていても、大変な時だから仕方ないと思う。
こういう時、自分の中では全部に理由があります。
「これは今、優先順位が低い」
「これは後でやる」
「これは相手も分かってくれている」
「これは一時的なもの」
でも、外から見ると違うことがある。
ただの後回しではなく、信用の毀損。
ただの疲れではなく、慢性的な過負荷。
ただのこだわりではなく、周囲を巻き込む硬直。
ただの返信遅れではなく、相手の不安を増幅させる放置。
自分の脳内では筋が通っていても、社会の中では別の意味になる。
ここが怖いんです。
社長には、上司がいません。
だから、自分の状態を外から見る仕組みを、自分で持たないといけない。
僕はこれを、社長版の健康診断みたいなものだと思っています。
見るべきは「診断名」より、現実の詰まり
もちろん、本当に強い困り感があるなら、医療機関や専門家に相談した方がいいです。
ここは軽く見ない方がいい。
この記事は診断や治療の話ではありません。
ただ、社長の業務設計として見るなら、まず確認すべきなのは診断名そのものより、現実の詰まりです。
たとえば、こんな項目です。
請求書を出し忘れる
入金確認が遅れる
契約更新を忘れる
返信が数日止まる
頭では分かっているのに着手できない
締切直前まで動けない
一度こだわると何時間も溶ける
予定変更があると一気に崩れる
家族や社員にイライラをぶつける
寝不足でも「まだいける」と思ってしまう
この中に複数あるなら、
「自分はADHDなのか?」
と悩む前に、
「会社のどこに穴が空いているのか?」
を見た方が早いです。
診断名を自分で決めにいくのではなく、困っている現象を洗い出す。
それが、社長の余白でやりたいことです。
IQ・性格・発達特性のバランスで、社長はなんとか生きている
発達特性がある人でも、長く社会でやってこれた人は多いです。
特に社長はそうです。
まあ、きっと、大きな会社のサラリーマンは勤まらない(笑)
頭の回転が速い。
営業がうまい。
人を巻き込む力がある。
直感が鋭い。
行動量がある。
ピンチになればなるほど、冷静で底力を発揮する。
こういう強みで、かなりの部分をカバーしてきた人が多い。
僕も、たぶんそうです。
細かい事務は苦手。
継続管理も苦手。
請求や回収や更新も、正直かなり危ない。
でも、営業や構想やコンテンツづくりやAIとの壁打ちでは、急に強くなる。
だから今までは、
「まあ、なんとかなってきた」
わけです。
でも、ここに落とし穴があります。
強みで弱みを隠せているうちはいい。
でも、事業が大きくなる。
関係者が増える。
支払いが増える。
案件が増える。
発信媒体が増える。
GHL、Note、X、Substack、LP、ステップメール、Zoom導線まで増える。
そうなると、強みだけでは吸収できなくなります。
いわゆる「優秀なのに崩れる社長」は、ここで起きるんだと思います。
能力がないから崩れるのではありません。
能力でカバーしてきた未整備の穴が、会社の成長と一緒に大きくなるから崩れる。
社長に必要なのは、メタ認知を外部化すること
発達特性グレーゾーンの社長にとって、一番大事なのはメタ認知だと思います。
つまり、自分を外から見る力。
いわば、幽体離脱のように、
鳥の視線で、上空から自分自身を見下ろす感じ。
でも、これを自分の脳内だけでやるのは難しい。
忙しい時ほど、自分が見えなくなる。
イライラしている時ほど、自分は正しいと思う。
過集中している時ほど、止め時が分からない。
資金繰りが苦しい時ほど、冷静な判断ができなくなる。
だから、メタ認知は外部化した方がいい。
人に聞く。
AIに聞く。
数字を見る。
GHLのパイプラインを見る。
未返信リストを見る。
未請求リストを見る。
カレンダーを見る。
タスクの滞留を見る。
自分の感覚ではなく、外に出た情報で判断する。
これが大事です。
健康診断の血液検査みたいに、
「気分では大丈夫だけど、数字を見ると危ない」
ということが会社にもあります。
売上はある。
でも入金が遅れている。
案件はある。
でも請求が出ていない。
問い合わせはある。
でも返信が止まっている。
発信はしている。
でも予約導線につながっていない。
社長は元気なつもり。
でも周囲は疲れている。
こういう現実を、毎回自分の気分で判断しない。
外部の仕組みに見せてもらう。
これが、AI時代の社長のセルフモニタリングだと思います。
「しんどい社長」ほど、相談先を2種類持った方がいい
ここはかなり大事です。
困り感が強い場合、医療や心理の専門家に相談することは選択肢に入れた方がいいです。
特に、
眠れない。
気分の落ち込みが続く。
不安が止まらない。
怒りを制御できない。
人間関係が壊れ続けている。
仕事や生活に明確な支障が出ている。
こういう状態なら、業務効率化だけでどうにかしようとしない方がいい。
専門家の領域は、専門家に頼る。
お医者さん
カウンセラー
税理士さん
コンサルタント(お金がかかるので、あまりお勧めしませんが)
一方で、会社の仕組みの問題は、業務設計で扱えます。
請求漏れ。
回収漏れ。
返信漏れ。
更新漏れ。
提案漏れ。
タスクの見失い。
発信導線の散乱。
これは、医療ではなく経営の仕組みの話です。
だから、相談先は2種類あった方がいい。
心身の困り感は、専門家へ。
会社の詰まりは、仕組み設計へ。
この線引きを曖昧にしないことが、すごく大事だと思います。
社長の余白は、医療の代わりではありません。
でも、発達特性グレーゾーンの社長が会社を回しやすくするための、業務設計・AI秘書・GHL導線の相談相手にはなれます。
まずは「困り感リスト」を作るだけでいい
最初から大きなシステムを作ろうとしなくていいです。
まずは、自分の困り感を10個書き出す。
たとえば、
請求書を出すのが遅れる
メール返信を寝かせる
打ち合わせ後のタスクを忘れる
契約更新日を把握していない
発信はしているが予約につながらない
画像やフォントにこだわって時間が溶ける
締切前に急に焦って徹夜する
家族や社員にイライラを出してしまう
アイデアが多すぎて商品がまとまらない
休むと不安で、結局ずっと仕事をしてしまう
これを、AIに投げる。
「この困り感を、医療相談が必要そうなものと、業務設計で改善できそうなものに分けて」
と聞く。
次に、
「業務設計で改善できるものを、GHL・カレンダー・AI秘書・外注で分けて」
と聞く。
これだけで、頭の中のぐちゃぐちゃが少し外に出ます。
社長に必要なのは、完璧な自己分析ではありません。
自分の脳内だけで抱え込まないことです。
ただの疲れで済ませない。けれど、自分を病名で縛らない
発達特性の話は、扱い方が難しいです。
軽く扱いすぎると、本当に困っている人が傷つく。
重く扱いすぎると、自分の可能性まで病名で閉じ込めてしまう。
だから僕は、社長向けにはこう考えるのがいいと思っています。
「ただの疲れ」で片づけない。
でも、自分を病名で決めつけない。
見るのは、現実の困り感。
どこで詰まっているのか。
誰が困っているのか。
お金が漏れているのか。
人間関係が壊れているのか。
睡眠や気分に影響が出ているのか。
そこを見える化する。
そのうえで、
医療に相談するもの。
AI秘書に渡すもの。
GHLで自動化するもの。
人に任せるもの。
今は捨てるもの。
に分ける。
これが、ADHD傾向・発達特性グレーゾーンの社長にとっての、現実的な生存戦略だと思います。
社長は、自分の脳だけで会社を背負わなくていい。
脳の外に、見える化の仕組みを持つ。
それだけで、かなり救われる社長は多いはずです。
※この記事はADHDや発達障害の診断・治療を目的としたものではありません。強い困り感や生活・仕事への支障がある場合は、医師や専門機関へ相談してください。ここでは、行動特性に応じた業務設計と環境設計の考え方を扱っています。

