AIに「スキル」を持たせたら、部下に資料を頼む感覚になった
こんにちは。
中山博之です。
今日は「スキル」の話をします。
AIを触っている人でも、ここはまだ知らない人が多い。
でも、ここを知っているかどうかで、AIに任せられる仕事の量がはっきり増えます。
## AIには、いまアプリ版がある
いまAIというと、だいたい主要なのは3つです。
ChatGPT、Gemini、Claude。
ブラウザで、ネット越しに使う分にはこの3つで話が終わります。
ところが、これを自分のパソコンの中で使う段になると、それぞれに専用のアプリがあるんですね。
Claude ならClaude Code。
ChatGPT ならCodex。
このあたりは名前がころころ変わるので、今この瞬間はまた別の呼び名になっているかもしれません。
ちなみに僕が使っているのはAntigravityというものです。
これもアプリ版とIDE版の2種類あって、僕はIDE版を使っています。
今日話したいのは、その**アプリの中で使う「スキル」**のほうです。
## スキルは、GPTsやGemsをもう一段進化させたもの
ChatGPTを使い込んでいる人なら、よく使うプロンプトを登録しておく機能をご存じだと思います。
ChatGPTならGPTs、GeminiならGems。
スキルは、あれをさらに進化させたものだと思ってください。
じゃあ具体的に何をしてくれるのか。
たとえばブログ記事を1本書く。
あるいは、普通の会社ならプレスリリースを書いてマスコミに撒く。
これ、人間がやると工程がいくつも積み上がります。
情報を集める。骨格を作る。文章にする。構成と文字数を確認する。長さを調整する。文体を揃える。
仕事の塊が2つ、3つ、4つと数珠つなぎになって、あたかもバケツリレーみたいに水が回っていって、最後に火が消える。
これをワークフローと呼びます。
## いままでは、そのバケツを人間が持って走っていた
これをChatGPTだけでやろうとすると、どうなるか。
プロンプトを投げる。上がってきたものをWordやGoogleドキュメントに貼り付ける。
また別のプロンプトを書く。さっきのやつを貼り付ける。今度は別のものを貼り付ける。
骨格ができた、文章ができた、それをまた貼り付ける。
この往復を、手で何度も繰り返さないと1本が終わらない。
途中で画像を作って、その画像をWordの中に貼り込む、なんてことまでやる。
ほぼ手作業です。半分人力。
これを手でやっていた人は多いと思います。
スキルは、この**仕事を丸ごと投げられる**んですね。
Claude Codeなら、指定のフォルダからファイルを探してくる。
そのファイルの中の画像を読み取って、新しく作った文章の中に差し込む。
最終的にそれをパワーポイントなりWordなりExcelなりの形で、成果物として保存する。
何かに似ていると思ったら、これ、マネージャーや課長が部下に頼むときの感覚とまったく同じです。
「こんな感じで資料を作っておいて」と、ある程度詳細に指示さえ出せば、「できました」と上がってくる。
昔なら紙で印刷されて出てきたものが、いまはWordファイルで出てくる。
あとはそれをメールで配るだけ。
そこまでいけてしまうわけです。
## スキルは自分で作れる。Wordの中に眠っているはずです
じゃあ、どうやってスキルを作るのか。
いま自分で使っているプロンプトが、たとえばWordに3つ保存してある。
そういう人、けっこういると思います。
それを全部、Claude CodeなりCodexなりに渡して、「これをスキルにしてください」と言う。
それでできます。
あとは1回、2回と実際に走らせてみて、狙ったとおりのWordファイルが出てくることを確認すれば、それで完成です。
## 作るのが面倒なら、買うという手がある
とはいえ、「そこまでやるのはまだしんどい」という人もいる。
実は、スキルそのものが販売されています。
会計ソフトを買ってくるのと同じ感覚です。
「パワーポイントで企画書を作るスキルが欲しい」となったら、それが売っている。
どこで買えるのかというと、Brainというプラットフォームです。
もともとはAmazon Kindleのような、電子書籍というか電子情報のノウハウを売り買いする場所でした。
そこで最近、スキルを売るという流れが出てきていて、これが新しい。
僕が見た範囲では、値付けは数百円から千円台が中心でした。
もちろん、僕が売っているわけではないので、それがいいスキルかどうかまでは僕には分かりません。そこは自分で見てください。
## 本を1冊読むのと、スキルを1本入れるのの違い
買ってきたスキルには、当然、使い方のテキストが付いています。
その指示どおりにセットすると、自分に合ったスキルを選んだ分だけ、自分のAIエージェントがいきなり賢くなる。
「ここまでできるのか」と、それまで分からなかったことが、いきなりできてしまう。
本を買うのと似ています。
でも、本は自分で読んで、自分で知識とノウハウを身につけて、それでようやくできるようになる。
本代だけじゃなく、自分の労力と時間まで勘定に入れる必要がある。
スキルは、AIに学習させる。食べさせる。
それだけで、いきなりできる。
コストパフォーマンスというか、タイムパフォーマンスというか。
時間対効果で見ると、これはかなり深いところまで効いてくると僕は思っています。
もし「スキルというやつを一度やってみようか」ということであれば、Brainを覗いてみてください。
そして、自分の仕事の効率化に使っていただけたらいいかなと思います。
本日は以上です。
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中山博之(ニタ)/ニタ@AIと会社を経営する55歳
会計ソフト会社に29年、社長業は19年目。中小企業の現場で生まれた仕事の仕組みを、AI時代向けに作り直しています。

