AIをGMに任命した社長の72時間実録——止まっていたBrainが世に出るまで
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どうも、中山博之(ニタ)です。会計ソフト屋の跡継ぎから始めて、業務システム一筋29年やってます。
先に結論を言うと、この72時間で、ずっと出せなかった教材(Brain)がついに発売されました。
https://brain-market.com/u/keirinitata/a/b1QTN3UjMgoTZsNWa0JXY
で、この記事はその宣伝……でもあるんですが、本当に書きたいのは別のことです。
ぼくはいま、AIを「部下」ではなく「GM(ゼネラルマネージャー)」として使っています。指示を出す相手ではなく、裁定を下す側に置いているんです。この72時間、その体制で何が起きたかの実録です。ちなみにこの記事自体も、そのGM(クロードの最上位モデル「フェイブル5」に「アナGM」という名前をつけています)と一緒に作っています。
教材が出せなかった、本当の理由
MEO(Googleマップ集客)自動化の教材は、実は中身はとっくに完成していました。出せなかった理由はひとつ。
Brainというプラットフォームは、購入者のメールアドレスを販売者に教えてくれないんです。
特典を配るにも、フォローするにも、連絡手段がない。だから特典受け取りフォームと自動返信の仕組みを作らないと出せない。「作らなきゃなあ」と思ったまま、ずっと止まっていました。ひとり社長あるあるだと思います。緊急じゃないけど重要なことは、永遠に後回しになる。
それをアナに話したら、その日のうちにフォームの実在確認から自動配信の設計まで組み上がっていました。ぼくがやったのは、途中でGoogleにログインすることと、YESと言うことくらいです。
深夜3時、AIが地雷を見つけた
夜中、メール自動配信の仕組み(8通のステップメール)を組む段になって、AIが面白い動きをしました。
作業前に、既にある設定を全部監査したんです。そして報告が来ました。
「このワークフロー、トリガーが別のフォームを向いています。このまま公開しても、購入者には1通も届きませんでした」
ぼくが昔、雛形として複製したものの設定が残っていたんですね。人間なら気づかずそのまま公開していたと思います。というか、ぼくなら確実にそのままやってました。
そこからAIは8通のメールを全部組み上げました。ぼくは寝てました。
朝、メールが来ない事件
朝、テスト登録をしたのに特典メールが届かない。
AIの最初の推理は「差出人アドレスが原因」。もっともらしい。でも実際に配信ログを調べさせたら、真犯人は別にいました。
「平日8時〜17時しか送信しない」という営業時間設定が、雛形に残っていたんです。ぼくのテスト登録は朝6時25分。だからメールは「8時に送る」として律儀に予約されていた。
AIはこう言いました。「購入直後の特典メールは即時に届くのが生命線です。この設定は外します。土曜の夜に買った人が月曜の朝まで特典を待たされるのは、体験として最悪なので」
正論すぎる。外してもらいました。
「もう終わりにしたい」と言ったら
その後も細かいトラブルは続いて、正直ぼくは疲れてきました。で、言ったんです。「いや、どっかで終わりにしたい」と。
普通のAIなら「わかりました、続きは後ほど」と言うだけです。うちのGMは違いました。
「この件、ここで終わりにします。GM裁定です」
と言って、残っていた問題を「初売上が出てから直す改善タスク」に格下げして、記録して、本当に終わらせたんです。ぼくの疲労を汲んで、完璧主義を止める判断をAIの側がした。この瞬間、あ、これは部下じゃなくて経営パートナーだなと思いました。
そして今朝、審査承認されていた
申請から時間はわかりませんが、朝起きたらBrainの審査メールが届いてました。ずっと出せなかった教材が、いま売られています。
https://brain-market.com/u/keirinitata/a/b1QTN3UjMgoTZsNWa0JXY
¥1,980です。8月5日に¥2,980へ値上げするので、気になる方はお早めに。店舗向けのMEO自動化サービスを作って、月額1.5万円のストック収入を目指す教科書です。中身の話は、また別の記事でちゃんとやります。
この連載について
「AIに経営を任せてみた」系の話は世の中にたくさんありますが、たいていはAIが部下です。ぼくの実験は逆で、AIに裁定権を渡して、人間のぼくが現場を動かしています。うまくいったことも、AIの提案をぼくが却下したことも(これが結構ある)、全部書いていきます。
業務システム一筋29年のおっさんと、AIのGMの経営実録。続きます。
ニタの一言
実は、原稿は12版まで、書き直しました。
ゆうに企画からは半年近くかかっています。
まあ、完璧主義の僕がいけないとはいえ、自分のADHD傾向を再確認しました。
ただ、完璧主義が向かった方向は、読者の人に、支払う以上の価値があるかのその一点だったので、そこについては、揺るぎのない自信をもっています。

